「金の角持つ子どもたち」
昨年5月に発売された本のようですが、
昨日読みました。
当然、中学受験を扱った小説です。
「二月の勝者」、「翼の翼」と読んできて、
毎日ネット情報で中学受験について考えている者としては、
ちょっと浅いお話でした。
新味のあるエピソードも特になく、
設定、展開もありきたり。
まあ、所詮、中学受験なのですから当たり前ですが。
生徒の視点、親の視点、塾教師の視点 と
複数の角度から中学受験を描いてはいるのですが、
登場する人物が「定型」すぎてつまらないのです。
ただ、涙するシーンはありました。
母親が義理の母親にビシっと
「全力で受験や塾を頑張る俊介に対して否定的なことを言わないで」と伝えるシーン。
でも、これもよくありますね(汗)。
そもそもタイトルにもなっている、
「頑張っている子供たちの頭に”金の角”が見える」
というのがピンと来ませんでした。
息子に「読んでみる?」と投げてみようとは思います。